E531系


 この車両は、常磐線の車両が老朽化していたことや、2005年8月に開業した首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)の高速運転に対応して新造された常磐線の新型車両です。
 軽量ステンレス幅広20m4扉車体は、省コスト・省メンテをコンセプトのE231系をベースとしていていわゆるE231系の交直バージョンがこのE531系なのです。交直流機械を搭載して東日本地区の普通列車としては初めての130km/h運転に対応し高速運転を行うため台車にはヨーダンパー、オイルダンパーが装着されています。外面ではE231系とは異なる直線的なデザインで、帯色は中距離電車のイメージカラーである青色が採用されています。編成は10両の基本編成、5両の付属編成の最大15両編成で付属5両の10両編成で運転することもあります。土浦以北は10両または5両で、水戸線は5両編成、土浦以南は最大で15両連結して運転しています。また基本編成の両端2両ずつと、付属編成13〜15号車がセミクロスシートで、残りがロングシートで運転しています。そして現在、基本編成の4、5号車にダブルデッカーのグリーン車が連結されていて19年3月18日のダイヤ改正までグリーン料金なしでおため試乗車が可能です。
 車内はE231系に似ていて乗降口には点字ブロックが埋め込まれています。
 また、ダイヤ改正で上野口に停車する電車がすべてE531系となるためE531系の増備が進んでいます。

E531系

K460編成 H18.9.30 水戸線内(駅不明) ※補正済み
起動加速度 2.5km/h/s
営業最高速度 130km/h
設計最高速度 130km/h
編成定員 1,552名(基本編成普通車のみ)
760名(付属編成のみ)
最大寸法 20,000×2,950×3,640mm
編成重量 274.5t(基本編成-4M6T)
140.1t(付属編成-2M3T)
軌間 1,067mm
電気方式 直流1,500V/交流20,000V
(50Hz)
出力 140kW/基
(かご形三相誘導電動機)
編成出力 2,240kW(基本編成-4M6T)
1,120kW(付属編成-2M3T)
制御装置 VVVFインバータ制御
ブレーキ方式 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
保安装置 ATS-SN、ATS-P、ATS-Ps(一部)